意識の力、無意識の力
ある新聞から、
「明日は早起きしなくちゃ」と思うとなかなか寝付けなくなったり、途中で何度も目が覚めたり、挙句の果てに目覚まし時計が鳴るずっと前に目が覚めて、「もっと寝られたのに」と残念な思いをした経験のある方も多いのではないだろうか?.
逆にいつも決まった時間に起きなければ仕事に遅れるようなスケジュールの時は目覚ましをかけなくても自然にその時間に起きられるものだ。
目覚ましで起きるのは強制覚醒といわれ、自力で起きるのは自己覚醒と名づけられているが、興味深いのは、ふだん自力で起きる習慣がついていない人が、「翌日は朝早く起きなくちゃ、この時間に起きよう」と心に決めると、それがストレスになり寝付けなくなったり、眠りが浅くなったりするのだという。
人間の意識というのはかなり大きな力となることがわかる。
さらに自力でこの時間に起きようと、決めると起床予定時間の1時間前から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され起床準備をしていると報告されているから、あらためて意識の力はすごいと思う。
心の中で決めたり、こうしよう、と方向づけたりするとその方向に向って体は動いていくものである。
睡眠に限らず心の中で思う、感じることは体のみならず人生にも影響を与える。
先日、外資系企業の取締役副社長をしている知人を大学のゲストスピーカーとして招いて講義をしてもらった。彼女はごく普通に大学を卒業し商社に入社したが、入社数年目に出来の悪い男性後輩が上司になり、「このままではダメだ」と思い退社し、アメリカ留学を経てアメリカの会計士の資格をとり働きはじめた。
数々の転機やチャレンジの時のキーワードは
「もしかしたら自分にはそれが出来るのではないか」
「やってみよう」という心のつぶやき。
その意識が大きな力となって人生を方向づけていったような印象をもった。
心の中で思うこと、自分でも気づかずにいる潜在意識の中にもっている思いの力というのはすべて解明されているわけではないから一見非科学的に感じたりする。
しかし、さきの睡眠の例でもわかるように、「こうしよう」と思うとそれにむかって体が準備している何かがあることはたしかだ。
だとすれば、やはり、自分がこうなりたい、こういう人間になりたい、これを成功したい、というイメージ、ポジティブで幸せな自分像を毎日、心の中で思い描くことは大切なことではないか、と思う。
こうしたい、という思いが自然にその方向への行動や努力を生む。
こうありたい自分、こうあってほしい社会をイメージするのを青くさいなどと笑ってはいけない、と思う。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません